通信制高校でも体育が必要かどうか?
体育があるなら、授業も受ける必要があるのか?
もし授業があるなら、学校の体育館に行く必要があるのか?
体育については、様々な疑問が湧いてくると思います。
結論をひとつずつお答えします。
通信制高校を卒業するには体育を履修することが必要です。
他の科目と同様に授業を受けることが必要です。
授業は実技あるいは座学で実施されます。
詳しくは、以下で見ていきましょう。。
通信制では
体育の授業は
あるのですか?
授業はあります。
実技か座学か
学校で異なります。
体育を学ぶ必要性
通信制高校を卒業するには、体育を学ぶ必要があります。
その理由は、体育は必履修科目のひとつだからです。
卒業するには、最低7単位~8単位を認定される必要があります。
体育の単位が認定される条件は、他の科目と同じです。
つまり以下の3つの条件です。
- レポートを提出する(添削指導)
- スクーリングに出席する(面接指導)
- テストに合格する(単位認定試験)
通信制高校は、言い換えれば高校の通信教育です。
ですから皆さんが疑問を抱くのは
体育の授業はどうするのか、ということでしょう。
これについては、以下でお答えします。
授業を受ける必要性
文部科学省の指導要領で、各科目の1単位あたりで必要とされる添削指導の回数と面接時間の単位時間数が規定されています。
詳細は以下の画像をご覧ください。
ご覧のように1単位あたり5単位時間の面接指導=授業を受ける必要があります。
体育は通常は2単位ずつ履修します。
つまり、通常は体育2単位を認定されるのに10時間の授業を受ける必要があります。
実際には多様なメディアの視聴により6割の減免が可能です。
つまり10時間の授業を4時間で済ませられます。
逆にいえば2単位を認定されるには最低4時間の授業は必須ということになります。
授業は実技あるいは座学
体育の授業(面接指導)は、本来は実技です。
体育の高校教員免許をもった教員が授業を実施する必要があります。
場所は公共の体育館あるいは屋外等での活動となります。
あるいは他の科目と同様に座学(教室での講義)の授業となる場合もあります。
特に2020年から2022年のコロナ禍においては、座学で実施せざるを得ない場合もありました。
ただ、本来は実技科目ですので、座学だけの授業で今後も認められるかは分からないと言えるでしょう。
高校で学ぶ科目について、詳しくは以下の記事をご覧ください。
ー コラム ー
中学校では9教科を学びます。
そのうち国語・数学・英語・理科・社会が主要5教科です。
そして残り4教科、すなわち音楽、美術、技術・家庭、保健体育が実技教科と呼ばれます。
4教科の共通点は、教室で講義を聞いているだけでは身につかない、ということですね。
音楽であれば実際に楽器を演奏したり、歌ったり、美術であれば絵を描いたり、作品を作ったりしなければ意味がないですね。
体育も例えば水泳ならば、映像を見るだけでなく実際に水に入って泳ごうとしなければ、ずっと泳げないですね。
だから実技教科は文字通り「実技」を実施し、補助的に座学(教室での講義)があるのが本来の姿でしょう。
ところで、通信制課程は元々が昼間は働きながら、限られた時間で学ぼうとする人のために出来た制度でした。
ですから時間数を短くしたり、実技を座学で補ったりといった様々な特別措置がとられてきました。
しかし2021年時点で通信制高校の生徒は約22万人と急増中。
高校生の15人に1人が通信制という時代になりました。
今後は特例措置が縮小していく可能性も否めません。
まとめ
通信制高校を卒業するには、体育を学ぶ必要があります。
その理由は、体育は必履修科目のひとつだからです。
体育2単位を認定されるのに10時間の授業を受ける必要があります。
実際には多様なメディアの視聴により6割の減免が可能です。
つまり10時間の授業を4時間で済ませられます。
逆にいえば2単位を認定されるには最低4時間の授業は必須ということになります。
体育の授業(面接指導)は、本来は実技です。
体育の高校教員免許をもった教員が授業を実施する必要があります。
他の科目と同様に座学(教室での講義)の授業となる場合もあります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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ワイズアカデミー 塾長
大森善郎